俺のギター部屋ブログ

中高年におけるギター弾き語りと爪の関係

フィンガーピッキングでギターを弾く場合、長く伸ばした爪で弦をはじくと音抜けがよく、爪を切った指の先で弦をはじくと柔らかくて温かい音がします。どちらもそれなりの音がするので「爪派」「指派」で好みの分かれるところです。

 

私はもともとは「爪派」でしたが、中高年になるにつれだんだん爪が柔らかくなり、老眼で色々なものに指をぶつけて割ることも多くなったので、もう爪は短く切ってしまおうかなと考えています。

 

「爪」を、ギターを弾きながら歌いたいとおっしゃる生徒さんは60代のご婦人です。

 

「爪」はジャズミュージシャンの平岡精二が28歳の頃作詞作曲し、高校の2学年後輩だったペギー葉山が歌ってヒットした歌謡曲で、爪を噛むクセを持つ恋人に捧げた別れの歌です。ペギー葉山は後年俳優と結婚し、平岡精二は一生独身のまま58歳で亡くなりました。ペギー葉山は大人になってからもずっと爪を噛むクセを直せなかった女性だそうです。

 

「爪」はGコードで始まるJAZZYな曲で、歌詞の最後で「爪を噛むのはよくないわ」と締めくくられます。コードは「B7」⇒「Em」⇒「Am」⇒「C」⇒「G」で終わるのですが、最後の「G」を「Em」に変えると、平岡精二の孤独感がいっそう強調され、なんだか悲しい気持ちになります。

(文中敬称略)

 

中高年と爪

 

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